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やってはいけないAI導入 ④

AIに頼んだのに
仕事が進まない

AIを入れたのに仕事が進まない。原因は、たいてい道具ではありません。「できなかったときにどうするか」を、誰も決めていないだけです。

公開日: 2026年8月18日|大阪の中小企業向け AI・DX伴走支援 けんちろワークス

「できませんでした」で止まる

「できませんでした」で報告が終わる

自分の事務作業をAIへ移していく中で、何度もぶつかったことがあります。頼んだ仕事の途中で、「権限がないのでできませんでした」「その操作は許可されていません」と報告して、そこで止まるのです。

間違ったことは何もしていません。事実を正確に報告しています。ですが、仕事は1ミリも前に進んでいません。

人間の担当者なら、こうはなりません。「権限がなかったので、総務に申請しておきました」「この方法が使えなかったので、代わりにこうしました。よろしいですか」。止まったところから、次の手を出してきます。

なぜAIは止まるのか

AIは、言われた範囲を守ろうとします。「範囲の外に出ていい」と言われていないから、外に出ません。まじめなのです。

そして、詰まったことを報告すれば役目は果たしたと考えます。実際、たいていの場面ではそれで正しいのです。勝手に別のことを始められても困ります。

問題は、「詰まったときにどこまでやってよいか」を、こちらが決めていなかったことです。人間の新入社員に対しても、そこを教えなければ同じことが起きます。

AIは権限や仕組みで止まると、止まったと報告して終わってしまう。報告で終わらせず、止まった原因を特定し、直せるなら直し、自分で直せないなら設定の変更内容を全文で示して人に渡すところまでを仕事にする。言い換えて通す、確認を挟まず別経路で済ませる、といった回避はしない。
止まった理由を報告するところまでは、まだ半分です。

僕が決めたこと

いまは、AIへの指示の一番上に、この一文を置いています。

権限や仕組みで止まったら、報告で終わらせず、解決策を提案すること。

これを書いてから、返ってくるものが変わりました。「できませんでした」ではなく、「この方法は使えませんでした。代わりにこの3つが考えられます。どれで進めますか」と返ってくるようになりました。

やっていることは、たった一文の追加です。それで、止まっていた仕事が動き出しました。

止まらせないための指示の書き方

「AIを入れたのに変わらない」と言う前に

導入がうまくいかない会社の話を聞くと、道具ではなく使い方で止まっていることがかなりあります。しかも、たいていは大きな作り込みではなく、指示の一文で直ります。

もしいま「試してはいるが、結局自分でやったほうが早い」という状態でしたら、どこで止まっているのか、一度見てみませんか。止まっている場所は、たいてい毎回同じです。

この話、他人事ではないと思われたら

「試してはいるが、結局自分でやっている」——その状態からの立て直しは得意です。Claude Code 導入支援ChatGPT Codex 導入支援では、どこで止まっているかを一緒に特定して、止まらない形に組み直すところからお手伝いします。

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