
「#名古屋 と送ってください」と書きました
自分の公式アカウントで、読者の方がどの地域にお住まいかを知りたいと考えました。そこで、こういう案内を作りました。
お住まいの地域を教えてください。「#名古屋」のように送ってください。
一見、問題なさそうです。実際に作ってから、僕はこれをやめました。怖くなったのは、表記のブレでした。
「名古屋」「なごや」「愛知」「名古屋市」「#名古屋」(全角のシャープ)。どれも同じ意味ですが、機械から見れば全部別物です。集計しようとした瞬間に、手作業が始まります。
そして、もっと大きな問題があります。そもそも打ってもらえません。読む人にとって、文字を打つのは面倒なのです。押すだけなら押してくれる人が、打つとなると離脱します。
手で直すコストは、こちらが持ちます
自由入力にすると、揃っていないデータが手元に溜まります。それを揃え直すのは、お客さんではなく自分の仕事です。
僕は一人で事業をやっているので、ここに使える時間がありません。おそらく多くの中小企業も同じだと思います。入口を1回直すほうが、あとで毎回直すより圧倒的に安いのです。
だから、選ばせる形に変えました
いまはボタンで選んでもらう形にしています。押すだけです。返ってくる値は必ず揃っているので、そのまま数えられます。お客さんの手間も減って、こちらの手間も減りました。損をする人が、どこにもいません。
名前などをどうしても自由入力にしたい場合は、任意にします。入力がなくても先へ進める形を先に作っておいて、書いてくれた人の分だけありがたく受け取る。この順番なら、書いてもらえなくても止まりません。
入口で揃えるための決めごと
- 選べるものは、選ばせる。選択肢が用意できるなら、絶対に打たせない
- 自由入力は任意にする。書いてもらえなくても先へ進める形を、先に作っておく
- 表記ゆれを直す仕組みを作る前に、そもそも入力させない形にできないかを考える。順番を逆にすると、直し続ける仕事が生まれます
- 外部のページから戻ってもらうときは、答えを入れた状態で戻す。相手に打ち直させない
AIに読ませるデータほど、入口で揃える
「AIに読ませれば、表記のブレくらい吸収してくれるのでは」と思われるかもしれません。ある程度は、そのとおりです。
ですが、吸収した結果が正しいかどうかを、誰が確かめるのでしょうか。「愛知」と書いた人を名古屋に入れてよいのか。判断が要る時点で、また人の仕事が増えます。
入口で揃っていれば、そもそも悩まずに済みます。いちばん安いのは、揃ったデータが最初から入ってくることです。
この話、他人事ではないと思われたら
お客様や社員の方に何かを答えてもらう仕組みを作るときは、ここが分かれ道になります。AIが毎週改善するホームページ制作やAI・DX伴走支援では、入口の設計からご一緒します。

