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やってはいけないAI導入 ⑥

お客さんに
入力させてはいけない

お客さんに何かを答えてもらう仕組みを作るとき、打たせた瞬間に負けです。打ってもらえないか、打ってもらえても揃わないか、どちらかになります。

公開日: 2026年8月18日|大阪の中小企業向け AI・DX伴走支援 けんちろワークス

お客さんに入力させてはいけない

「#名古屋 と送ってください」と書きました

自分の公式アカウントで、読者の方がどの地域にお住まいかを知りたいと考えました。そこで、こういう案内を作りました。

お住まいの地域を教えてください。「#名古屋」のように送ってください。

一見、問題なさそうです。実際に作ってから、僕はこれをやめました。怖くなったのは、表記のブレでした。

「名古屋」「なごや」「愛知」「名古屋市」「#名古屋」(全角のシャープ)。どれも同じ意味ですが、機械から見れば全部別物です。集計しようとした瞬間に、手作業が始まります。

そして、もっと大きな問題があります。そもそも打ってもらえません。読む人にとって、文字を打つのは面倒なのです。押すだけなら押してくれる人が、打つとなると離脱します。

手で直すコストは、こちらが持ちます

自由入力にすると、揃っていないデータが手元に溜まります。それを揃え直すのは、お客さんではなく自分の仕事です。

僕は一人で事業をやっているので、ここに使える時間がありません。おそらく多くの中小企業も同じだと思います。入口を1回直すほうが、あとで毎回直すより圧倒的に安いのです。

お客さまに文字を打たせる形にすると、そもそも打ってもらえないうえ、表記がばらついて機械で処理できない。ボタンや選択式にすれば押してもらえて、表記もそろう。自由入力は任意にして、入力しなくても成立する導線を先に作る。
表記ゆれを直すコードを書く前に、入力させない形にできないか考えます。

だから、選ばせる形に変えました

いまはボタンで選んでもらう形にしています。押すだけです。返ってくる値は必ず揃っているので、そのまま数えられます。お客さんの手間も減って、こちらの手間も減りました。損をする人が、どこにもいません。

名前などをどうしても自由入力にしたい場合は、任意にします。入力がなくても先へ進める形を先に作っておいて、書いてくれた人の分だけありがたく受け取る。この順番なら、書いてもらえなくても止まりません。

入口で揃えるための決めごと

AIに読ませるデータほど、入口で揃える

「AIに読ませれば、表記のブレくらい吸収してくれるのでは」と思われるかもしれません。ある程度は、そのとおりです。

ですが、吸収した結果が正しいかどうかを、誰が確かめるのでしょうか。「愛知」と書いた人を名古屋に入れてよいのか。判断が要る時点で、また人の仕事が増えます。

入口で揃っていれば、そもそも悩まずに済みます。いちばん安いのは、揃ったデータが最初から入ってくることです。

この話、他人事ではないと思われたら

お客様や社員の方に何かを答えてもらう仕組みを作るときは、ここが分かれ道になります。AIが毎週改善するホームページ制作AI・DX伴走支援では、入口の設計からご一緒します。

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