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やってはいけないAI導入 ②

「試したときは動いた」
本番に出す

目の前で動いたから大丈夫、とはいきません。あなたが見ているときと、誰もいない朝5時とでは、条件がまるで違います。

公開日: 2026年8月18日|大阪の中小企業向け AI・DX伴走支援 けんちろワークス

「試したときは動いた」で本番に出す

毎週失敗していたのに、5日間気づきませんでした

週に1回、決まった時刻に自動でレポートを作る仕組みを動かしていました。作ったときは何度も試して、きちんと動いていました。

ところがある週から、自動実行だけが失敗するようになりました。手で動かすと成功します。同じ処理、同じデータ、同じパソコン。それでも自動実行だと落ちる。

原因は、文字の扱いに関する設定でした。ふだんは表に出ないのですが、ある週から特定の記号がデータに混ざるようになった瞬間に壊れました。手で動かすときは、たまたま条件が揃っていて成功していたのです。

いちばん問題だったのは、そこではありません。失敗したことが、どこにも知らされなかったことです。気づいたのは5日後でした。その間、毎週のレポートは1本も出ていませんでした。

もう一つ。そもそも起動しないことがあります

僕はノートパソコンをサーバー代わりに24時間動かしています。この手のパソコンには、「電池で動いているときは、決まった時刻の処理を実行しない」という設定が最初から入っていることがあります。持ち歩く前提の機械なので、電池を節約するための親切な既定値です。

ところが据え置きで使っていると、これが牙をむきます。ほんの数十秒でも電源が切り替わると、その時間の処理が黙ってスキップされます。エラーも出ません。「実行しない」のが正常な動作だからです。

手元で叩くと動くのに、無人で走ったときだけ落ちる。人が実行する画面と、無人で走る環境は前提が違うため。だから手元で試して動いたことは、無人でも動く証拠にならない。実際に無人で1度通してから完成にする。
「試したときは動いた」が、いちばん人を裏切ります。

共通しているのは「条件が違う」こと

2つとも、原因は別々に見えて、実は同じです。試したときと本番とで、条件が違っていました。

人が見ているときは、無意識にいろいろ揃えています。自分の権限で動かし、画面を開いた状態で、その場にいて、うまくいったのを見届ける。無人の実行には、この全部がありません。

無人で動かす前に確認すること

「たまたま動いていた」を、実力だと思わないこと

AIを業務に入れるときも同じです。試したときにうまくいったのは、あなたが上手に条件を揃えたからかもしれません。現場の人が、疲れた金曜の夕方に、想定外のファイルを渡しても同じ結果になるでしょうか。

そこまで確かめて、はじめて仕事に組み込めます。

この話、他人事ではないと思われたら

「動くようにはなったが、任せきる自信がない」——それは正しい感覚です。ChatGPT Codex 導入支援Claude Code 導入支援では、最初のひとつを本番と同じ条件で動かして確かめるところまでを一緒にやります。

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