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やってはいけないAI導入 ⑧

「0件だから問題なし」と
判断してはいけない

アクセス解析を見たら、問い合わせは0件でした。でも、おかしいんです。その前の日に、僕が自分でフォームから送っていました。メールもちゃんと届いています。届いているのに、数えられていなかったのです。

公開日: 2026年8月18日|大阪の中小企業向け AI・DX伴走支援 けんちろワークス

「0件だから問題なし」と判断してはいけない

「0件です」と出ました

先日、自分のサイトの問い合わせフォームを点検しました。

最初に見たのはアクセス解析です。フォームのページを何人が見て、何人が送信まで進んだか。ここが分かれば、取りこぼしがあるかどうかの見当がつきます。

出てきたのは0件でした。見た人も0。送った人も0。これだけ見れば「誰も来ていないんだから、取りこぼしようがないな」で終わりです。

でも、おかしいんです。

僕はその前の日に、自分でそのフォームから送っていました。メールもちゃんと届いています。送ったのに、解析には1件も残っていない。間違っていたのは、数字のほうでした。

犯人は、僕が使っていたブラウザでした

そのとき使っていたのは、プライバシー保護を売りにしているブラウザです。この手のブラウザは、アクセス解析そのものを遮断します。使う人にとってはありがたい機能です。

ですがサイト側から見ると、その人は最初からいなかったことになります。

つまり、こういうことです。「0件」は「誰も来ていない」ではなく、「来た人を数え損ねていた」かもしれない。しかも、何人数え損ねたのかは、こちらからは分かりません。

怖いのはここです。見えていない人の分を、うっかり「いなかった人」として数えてしまう。

アクセス解析が0件でも、来た人を数え損ねているだけかもしれない。数字が0でも誰も来ていないとは限らない。無かったと決める前に、自分で一度通してみる。フォームまわりの数字は実際より少なく出る前提で読む。
0件は「起きていない」ではなく「数えられていない」かもしれません。

その日、同じことがあと2回ありました

一つは「入っていない」という誤診です。

ページの中身を検索して、探していた記述が見つからない。だから入っていない——そう判断しかけました。実際は、ちゃんと入っていました。表示を軽くするために中身が別の形に変換されていて、そのままの形では出てこなかっただけです。

もう一つはキャッシュです。

直したはずのページを開き直しても、前のものが返ってくる。何度読み込んでも変わりません。直っていないのではなく、古いものを見せられていただけでした。いまは確認のたびにURLの後ろへ違う印を付けて、必ず新しいものを取りに行かせています。

3つとも、間違えていたのは調べ方のほうです。中身は最初から正しかった。

「無かった」と言う前に

記録は、決めた日からしか残りません

もう一つ、これは取り返しがつきませんでした。

何が原因で弾かれたのかを残す項目は、ちゃんと用意してありました。ですが用意する前に起きたことは、そこには入りません。あとからさかのぼって埋まったりはしないのです。

結果、いちばん知りたかった日の中身は、永久に分からなくなりました。「あの日の原因は不明」。これが正しい結論です。悔しいですが、もう動かせません。

だから、記録の項目を足すかどうかで迷ったら、足しておくほうがいいと思います。要らなければ読まなければいいだけです。でも、無いものは後から作れません。

それでも、僕は計測をやめません

ここまで読むと「解析なんてあてにならない」と聞こえるかもしれません。そうではありません。限界を知ったうえで読めば、数字は十分に役に立ちます。

危ないのは、数字をそのまま「無かったこと」の証拠に使ってしまうことです。

AIに数字を読ませるときも同じです。渡した数字がそもそも少なく出ているなら、どれだけ賢く読ませても、出てくる答えはずれます。読み方より先に、ちゃんと取れているかを確かめる。順番はこっちが先です。

この話、他人事ではないと思われたら

「見ている数字が合っているのか、正直よく分からない」——そういう状態でしたら、一度そこから見せてください。AIが毎週改善するホームページ制作AI・DX伴走支援では、数字がちゃんと取れているかを確かめるところから手をつけます。

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